利殖商法

ここのところ、「利殖商法」に関する新聞記事を見かけます。

愛媛県の真珠養殖販売業者は、「真鯛養殖事業に投資すれば、元本の2倍になる」といった話で、東京の健康食品販売業者はマルチも併用しながら、「財宝を積んだ沈没船の引き上げ」や「ロシアの不動産事業」に出資すれば「2倍の配当を出す」いった話でそれぞれ巨額な資金を集めています。前者の契約者は計1,200人以上でその金額は15億円超、後者は約1万人で約500億円(!)と記事に出ています。

こういう架空投資事件のニュースを聞くたび、かの有名な「豊田商事事件」と「永野会長刺殺事件」を思い出してしまいます。あれは、昭和60年でしたから、私がまだ20歳のときですね。今でもうっすら覚えています。報道陣が見守る中、マンションの一室に確か2人の男が押し入り、豊田商事の永野会長をあっという間に刺殺し、返り血を浴びながら出てきたさまを・・・。一連のこの事件は結局、豊田グループに属する会社が破産宣告を受けて一応終結しました。あの事件の被害金額は1,500億円ですよね。

豊田商事のせールス・マニュアルというのがあります。例えば「トイレを借りて家に上がりこめ」「家の中に上がりんだら5時間話せ」「いかに儲かるかを説明して欲に訴えろ」「万一の損を小さく説明せよ」といったものがあります。営業テクニックとしては今でも使っている会社は多いように感じられますね。そして、豊田商事には「行動力基本動作10箇条」というのがありました。ちょっと紹介しましょう。

第1条 ぐずぐずと始めるな。時間厳守、5分前には所定の場所で仕事の準備と心の準備を整えて待機せよ。

第2条 行動に当っては短時間に最高の成果を上げることを心に誓え。そして、心の中に達成意欲がメラメラと燃えるまでは決して行動に移ってはならない。

第3条 指示を受けたら大きな声でハイと返事し、すぐにとりかかること。いったん行動を開始したら猟犬の如く忠実に、キツネの如く賢く、そしてライオンの如く勇猛に。

第4条 はじめに結果の報告書を作成し、仕事の進行とともに空欄を埋めて行け。これを企画という。

第5条 行なうべき作業を列記し、項目に優先順位を記せ。

第6条 行動は敏速を旨とす。このためには動作はきびきびと、言語は簡潔明瞭にてきぱきと進めよ。

第7条 質問されたら全員即座に手をあげ、指名されたものは簡潔明瞭に答えること。わからない場合はわからない旨はっきり答えよ。

第8条 いかなる困難に直面しても目的を放棄せず、時が深夜に及ぼうとも最後までやり遂げる不退転の意志を持て。

第9条 行動の価値を決定するには、所要時間と結果のよし悪しである。最も短い時間で最良の結果を得られるよう常に手順・方法を工夫改善し、昨日より今日、今日より明日と、時間の短縮と結果の向上を図れ。

第10条 行動は命令者への結果報告によって完了する。やりっぱなしは何もしないよりまだ悪い。報告及び事務処理を完璧にやれ。

出所は管○者養成学校ですか?まるで「軍隊」みたいではありますね・・・。これが、各社員に浸透した結果が1,500億円なのでしょうか?やはり、豊田商事も「極端な営業会社」であったのだろうと推察できますね。

うまい話は世の中にはありません。配当が最初に出てもそれは他の出資者からの資金であったりと、やがて損をするのがパターンです。くれぐれもご注意を!

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