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カニやリンゴの悪徳商法、ご用心

カニやリンゴ、ミカンなどを強引に売りつけられる被害が、この5年間で都内で相次いで発生していることが1日、分かった。1人暮らしや認知症の高齢者が狙われるケースが多く、警戒が必要だ。

都消費生活総合センターによると、最近特に目立っているのがカニの電話による勧誘。「今だけ特別に安く販売している」などと勧誘され、料金を振り込んでも、品物がおくられてこなかったり、粗悪品が送られてくる被害などが相次いでいるという。

同センターに寄せられたカニに関する被害相談は、平成16年度から18年度までは年に十数件程度で推移していたが、19年度には29件に増えた。20年度からは急増して141件になり、今年度も現在までに113件もの相談が寄せられている。平成16年から現在までの過去5年半で計319件の相談があり、そのうちの6割が高齢者からとなっている。

「2万円のカニが今なら1万3900円で買える」という勧誘電話に、認知症の高齢者がだまされたケースもあったという。

一方、食べ物を切り口に高齢者を狙う手法はここ数年、全国各地で報告されている。だまされてしまいがちなのがリンゴやミカンなどの果物の押し売りだ。

同センターによると、都内では16年度から現在までの約5年半で35件の果物の押し売りに関する被害相談があり、うち22件がリンゴに関するものだった。

事例の中には60代の女性がリンゴを無理やり試食させられ「いくつなら買う?」と聞かれ、怖いので「少しなら」と答えたところ「態度が悪い」と脅されたほか、見本を見せられ購入契約を結んだが実際には腐ったリンゴが送られてきたという80代男性もいた。ミカンやオレンジ、プルーンなどでも同様の被害があるという。特に高齢者が多く暮らす団地はターゲットになりやすい。

「青森から親子でリンゴを売りに来たんだけれども、買ってくれねえべか?」。板橋区の高島平団地内に住む80代の女性のもとに先月下旬、津軽弁らしき言葉を話す若い男がリンゴを販売しに来た。

「今、お客さんが来ているので…」。女性が断った矢先、男はがらっと威圧的になり、「何だ、こんなものも買えないのか」と標準語で捨てぜりふを残し、走り去ったという。

同センターは「身近な食べ物で勧誘してくる悪徳商法も少なくないことを知ってほしい。毅然(きぜん)と断り、それでも帰らない時は、警察に通報してほしい」と呼びかけている。

(産経新聞)-平成21年12月2日

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